親子で考えよう!岡山の事件から見る支援と性教育の大切さ
岡山で起きた21歳女子大生による新生児殺害事件は、本当に痛ましい出来事でした。
▶︎YAHOO!ニュース
容疑者は「子育ての責任能力がなかった」と供述しているそうですが、適切な支援を受けられる環境があれば、知っていればこうした悲しい結末は避けられたのかもしれません。
妊娠中や出産後は、女性の心身に大きな負担がかかります。ホルモンバランスの変調から不安やストレスに苛まれがちです。そんな中で「母親」としての新しい役割を背負うのですから、プレッシャーは計り知れません。
現状では妊産婦へのサポート体制が不十分であったり認知されていないなど、支援を求められる環境が整っているとは言えません。思わぬ妊娠に直面した10代、年齢的理由で周囲の理解が得られない高齢出産の方など、課題は一人ひとり異なるはずです。それぞれの背景に応じたきめ細かい支援が求めらるのではないでしょうか。そもそも選択肢があることを知ることができないことも、大きな課題だと感じます。
一方で、性教育においても親となる準備の重要性を伝える必要があります。受精からはじまる妊娠の経過、出産の過程、子育ての大変さについて理解を深めることは当たり前に大切です。そして何より、支援を求めることの有意性を共有して欲しいと思うのです。私たち保護者は子どもたちが「被害者にも加害者にもならないために、何を伝えたら良いのか」という視点で考えてみてください。
「親になるのは嬉しいことだけど、私だって不安だと思ったわ〜」
「赤ちゃんが生まれたら、こうした支援を受けられるけど、知らなかったのかなぁ」
「誰にも相談できなかったのかな?しにくい気持ちもわかるけど私だったら友達にとりあえず相談するかもなぁ」
親子でニュースを通してオープンに話し合う機会にして欲しいと思います。この事件のような結果を避けられる何かになるかもしれません。あなたのアイメッセージを伝えてみましょう。
行政と医療、教育が連携し、ワンストップで相談できる窓口などがあります。でも知らなければ意味がない。
このような痛ましい事件を風化させることなく、社会全体で体制強化はもちろんのこと、私たち保護者も子どもたちとオープンにコミュニケーションを取れるよう、出来そうな話からやってみましょう。
無理せず少しずつでいい。“ちりつも”が大事!